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2012年2月22日 (水)

免疫について

私たちは殆ど自分の体の中で免疫システムが働いていることを意識しながら生活することはありませんが、今この瞬間にも私たちの体内には様々な目に見えない外敵が侵入し、体内ではあらゆる細菌やウイルスと白血球軍団が戦闘を繰り広げています
 
ところで、健康な人間の体内でも一日に十個から一千個程度の癌細胞が発生しているという学説がありますが、発生した癌細胞がそのまま増殖し続けるなら人間は全て癌という病に侵されることになります。
 
しかし、現実には癌になる事も無く八十歳以上になっても元気に働いている人は大勢います。病気になる人ならない人、癌になる人ならない人、その差はどこにあるのでしょう。
 
新潟大学大学院医歯学総合研究科教授の安保 徹先生を始め、多くの先生方によって免疫システムが次第に明らかになってきました。
 
われわれのからだは60兆の細胞からできているといわれておりますが、その60兆の細胞のひとつひとつに“自分自身”であることを証するための“自己のマーク”が刻印されています。
 
ここで問題となるのは癌細胞はもともと本人の体細胞と本質的に大きな差異は認められず、その抗原性は極めて低いため、へルパーT細胞の「自己」と「非自己」の識別能力は極めて優れていなければ免疫系を完璧に機能させ、癌細胞を撲滅することはできません。
 
癌細胞はもともと人の細胞ですから、癌細胞も正常細胞も互いに非常に似ているといえます。細菌のように体細胞とは全く異なる特徴を持ったものについては、その特徴の故に免疫監視機能も働きやすく、侵入した細菌を異物として認識し、攻撃命令を出してキラーT細胞や、B細胞といった攻撃部隊が細菌を破壊したり排除できるわけです。
 
命を守るために、こうした巧妙な仕組みが体内にあるわけですが癌細胞は体細胞にあまりにも良く似ているため時として免疫力の低下している期間が長く続くと発生した癌細胞が増殖の一途をたどり、やがて“癌”と、臨床医学的に診断可能な事態になってから慌てふためくという事になります。
 
細胞が癌化しても正常細胞と性質が全く異なるわけではなく殆ど共通の性質を持っているので、免疫力を高めるためには“敵”、“味方”の識別能力を最良の状態にする必要があります。癌を体内から駆逐するためには体内の免疫システムが「これは異物だ」と認識して体内の防衛システムに対して攻撃命令が発動されなければなりません。

ヘルパーT細胞は抗原の感作を受けた後に、高度な免疫監視機能を備えます。ところがNK細胞(ナチュラルキラー細胞)は抗原の感さを受けずに免疫力を有しており癌細胞に対しても攻撃力を備えております。
 
癌化した細胞への攻撃一番乗りはNK細胞です。NK細胞はB細胞やT細胞とも異なった性格を持っており、発生した癌細胞を特別な酵素で穴を開け、殺して細胞の残骸をマクロファージが食べ、その破片を自分の細胞表面に付けてヘルパーT細胞に伝えます。
 
ヘルパーT細胞はその情報から、それを非自己と認識してリンフォカインを放出し、それを受けてキラーT細胞は癌細胞への攻撃を開始します。NK細胞やマクロファージもリンフォカインによって活性化され癌に対する総攻撃が開始され、癌は撲滅されることになります。
 
ところで、「病は気から」と昔からよく言われますが、免疫に関する多くの方々の最近の研究により、それが事実である事が暫時明らかにされつつあります。
 
近年、精神神経免疫学分野の研究が著しい発展を遂げています。 精神的なストレスに対する反応として脳内分泌系が変化するするとともに、末梢神経、中枢神経系にも大きな影響を及ぼし、免疫システムを含む様々な生態防御機能が大きく変化する事実が明らかになってきました。
 
また、「医食同源」といわれるように、身体に合った良い食べ物の摂取は生命を養い健康を維持するためで、その本質は“健やかにきる”という事であり、そのためには化学物質に汚染されていないことを確認する必要に迫られています。
 
また、環境汚染問題も年々健康と深い関係を持つようになってきています。狭い視野で見る限り、健康に関してその本質を解明する事は出来ません。あらゆる角度からの視点が病気の本質を解明し、解決の糸口を引き出す事が出来ます。
 
“自然と調和する”という開かれた意識が病から健康へと導く道標なのです。“自然と調和した生活”すなわち“ハーモニー”が実践できるかできないかが、病を克服できるかどうかに直結しています。
 
最新の医学は自然治癒力について“本質的に病はなし”であることが解明されつつあります。病が存在するのは、自然の摂理から逸脱した生活をしているからにほかなりません。
 
人は誰でも自然と調和した生活を送れば、その生涯を幸福な一生として送る事が出来ます。では、人が“自然と調和する”とはどういう状態をいうのでしょうか。
 
本来“人は喜びや楽しみや幸福のうちに一生を送る”のが真の姿です。人生を喜び、楽しみ、幸福の状態にあるときは快感ホルモンとも言われるβエンドルフィンというホルモンが分泌され免疫が強くなります。また、食べ物は体に合った食べ物が免疫を高めてくれます。

それではどんなときに免疫は弱くなるのでしょうか。 一言で言うなら“自然と不調和”の状態にあるから弱くなるといえます。
 
例えば“イライラすることが多い”、“腹のたつことが多い”、“生きがいを感じない”、“不平不満が多い”、“なやみがおおい”などの心因的要因や、いつも“肉類を腹いっぱいたべる”、“精白米を腹いっぱいたべる”、“甘い菓子類を食べる”、“野菜を食べない”、“運動しない”等々調和を乱すものはいっぱいあります。これらのことが人と自然の調和を乱し、病の根源になっています。
 
現在、病気で苦しんでいる人も、遺伝疾患、欠損症、不可逆的変質、潜在意識に関わる症状を除いて、いかなる病も自然と調和した生活を取り戻す事によって必ず健康体になれます。
 
特に30歳を過ぎて、発病、発症したものは遺伝性による可能性は低く、欠損症、不可逆的変質、潜在意識に関わる症状を除いて、自然と調和した生活をすれば、自らの自然治癒力で治す事ができます。
 
遺伝性疾患による場合であっても、自然と調和した生活をする事によって、その症状を軽減したり、なくす事が出来る場合もあります。しかしながら現代は放射線、環境汚染物質、食品添加物、化学肥料、農薬、水道水に含まれる塩素やトリハロメタン、精神的ストレスなど、様々な要因によって免疫力も弱められ細胞は常に癌化の危機に脅かされています。
 
免疫システムが正常に機能すれば、自身の正常な細胞以外はことごとく排除されるか抑制され、健康は維持できます。調和を乱す物が多ければ多いほど、血液を汚し、ホルモンのバランスを崩し、免疫も弱まり、多くの病気の原因になります。 
 
血液を浄化し、免疫システムを正常化し、体細胞組織そのものを強めるためには、自然と調和することが大切です。
 
怒り、憎しみ、恨み、妬み、恐怖、悲しみ、絶望、イライラといった否定的感情が何故免疫力に影響を及ぼすのでしょうか。
 
これらの感情は脳下垂体、そして副腎と密接な関係があります。 副腎は腎臓の上に載っている小さな臓器です。 構造は外側の皮質と内側の髄質からなり、脳下垂体の支配下にあって、それぞれ働きは全く異なります。
 
皮質で分泌する主なホルモンはミネラルコルチコイドとグルココルチコイドです。ミネラルコルチコイドの代表的なものがアルドステロン。これは体液のミネラルなどのバランスを調整しています。
 
グルココルチコイドは血液中の葡萄糖のコントロールに関与する一方、炎症やいろいろなストレスの防御役を果たしています。
 
人はその昔大自然のなかで狩りをし、獣と戦い、時には人間同士で戦い、また農耕をしながら生活を営んできました。 
 
副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイドは肝臓に働きかけてブドウ糖を引き出し、エネルギーとして使います。
 
例えば獣と戦ったり、戦争で命の奪い合いをするような状況になると、グルココルチコイドをはじめとして様々なストレスホルモンが分泌され、肝臓からブドウ糖を引き出し、同時にエネルギーを効率的に得られるようにするため、主にマグネシウムやカリウムを尿中に排出し、ナトリウムを貯留し、体内のミネラルバランスを臨戦態勢に移行させ、エネルギーを効率よく引き出せるようにします。
 
また、副腎髄質は自律神経の交感神経に支配されてアドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミン類を分泌し、血圧、脈拍の調整をし、臨戦体制に入ります。
 
戦いが始まり、肉体が活動するとグルココルチコイドを始めとするストレスホルモンは産生と消耗を継続していきます。 戦いが終わり、肉体の活動が終了するとストレスホルモンの分泌も抑制されます。
 
ところが、肉体の活動を効率的にするこれらのストレスホルモンは都合の悪いことに、怒り、憎しみ、恨み、妬み、恐怖、悲しみ、絶望、イライラといった否定的感情を持つときも分泌され続けます。
 
これらの否定的感情が長引きますと、特にマグネシウムやカリウムを中心とした慢性的ミネラル不足に陥り、体液を酸性化し、ビタミンAを酸化破壊し、更にホルモンの全体的バランスも崩れ、遺伝子も傷つきやすく、癌細胞も発生しやすくなります。
 
最近の精神神経免疫学は非常に重要で興味深い事実を次々に明らかにしつつあります。“楽しい”、“面白い”、“愉快”、“幸せ”、“気持ちが良い”といった精神活動は快感ホルモンともいわれている、エンドルフィンの分泌を促します。特にT細胞を強くしてくれるβ―エンドルフィンの分泌を促し、同時にグルココルチコイドを始めとするストレスホルモンの分泌を抑え、免疫力を高めてくれます。

面白おかしく暮らして快感ホルモンともいわれるβ―エンドルフィンを潤沢に分泌させ、グルココルチコイドなどのストレスホルモンの分泌を抑え、免疫力を高めて健康生活を楽しみましょう。

新潟大学大学院医歯学総合研究科教授の安保 徹先生の著した『ガンは自分で治せる』(マキノ出版)はとても免疫学について分かり易く解説されているのでお勧めです。

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